古代の美術品 2
女性だから胴体には乳頭が突きでています。
土偶はこの図のように両手を左右にあげるものと胸のところで組むものとの2つの型が主です。
脚部は細いやや下広の円符形になります。
全体はクリーム色であって、赤褐色か黒色か(焼成度による)の太い線で胴や脚部にあらい縞や波形をひいています。
頭部も黒くぬってあります。
例外には坐る女性、戦車と人、馬や牛の頭部などがありますが、前の女性立像とまったく同じ素朴な手法と彩色です。
広いミケネ世界に共通するこの抽象的な形式感はミケネ人の美の根底に流れるものといわねばなりません。
次に印章についてのべましょう。
ミケネ時代の墓からは多くの印章が発見されています。
形も表現もクレタの作品と区別しにくい品が多いです。
小さな物だから、発見された墓の時代のものだとは決定できません。
いずれにしろクレタ美術の模倣のなかで最もすぐれたものは印章だということになります。
ミケネ時代にはクレタ時代よりも黄金の指ミケネ美術輪形が多かったようです。
この指輪は指にはめるほかに紐でさげました。