古代の美術品 3
そのなかにはたしかにクレタ製があります。
女神をめぐる儀式や礼拝はミケネの墓から出土しても、クレタからの輸入品かと思えますが、戦いや狩また血なまぐさい動物の格闘などにはミケネ色が強いですね。
ある印章があります。
黄金の指輪型で、長さはほぼ1・9cmくらい。
前15世紀のものです。
樹木崇拝の揚面、中央の女性は女神であり、左右の柵のなかに聖木が植えてあって、男の礼拝者はそれを揺って祈っています。
右の女性も礼拝者でしょう。
聖木崇拝はクレタの信仰であって、この印章もクレタ製かもしれません。
戦いの場面であって、このテーマはミケネ的です。
ミケネ時代の陶器には前にのべたように、美術品として制作された品はなく、すべてが一般の日常品でした。
そしてこの陶器もクレタの模倣によってはじめてエーゲ美術のなかに含まれます。