安保理の強制力
強制力を持つ決定を行うことができる場合でもっとも重要なものは、既に湾岸危機・戦争に関して触れましたように、「平和の維持と回復」のための措置です。
・・・この決定が行われたときは、「国際連合加盟国は、安全保障理事会の決定をこの憲章に従って受諾し且つ履行することに同意」(第2条5項と第25条)し・・・
「安全保障理事会が決定した措置を履行するに当って、共同して相互援助を与えなければならない」(第49条)とされています。
次に、安保理が強制行動に至る最初の行動は、「平和に対する脅威、平和の破壊又は侵略行為の存在を決定」することです。
実はこの第39条にもとつく決議はそれほど多くはありません。
第39条関連の決議としては、1948年のパレスチナ問題、1950年の朝鮮問題、1960年のコンゴ動乱、1977年の南アフリカのアパルトヘイト、1971年の南ローデシア、ナミビア問題、1974年のキプロス問題、1982年のイギリスとアルゼンチンのフォークランド(マルビナス)をめぐる紛争等が主要なものです。